2003年7月18日、バンクシーは事前の予告なしに 伝説のゲリラエキシビション 'Turf War'(ターフ・ウォー)を開催。開催場所はイースト・ロンドンのダルストン。当時、音楽やアート、ファッションを志す若者達に人気のあった街です。
会場となったのは、長年放置され続けてきた倉庫。当日まで、Banksy(バンクシー)のエキシビション会場の場所など詳細は伏せられたままでした。
BRANDALISM(ブランダリズム)とは?
まず最初に「Branding」は家畜に焼印。そして「Vandalism」は破壊行為。この2つを掛け合わせた造語がBRANDALISM (ブランダリズム) です。

バンクシーは牛、豚、羊の家畜の体にステンシルペイントを施しました。上の画像のアンディ・ウォーホルや矢印マークの牛さん達です。
バンクシーはペイントされた動物達を会場内に展示したことで物議を醸し、動物愛護団体から強い批判を受けました。さらに、活動家の中には、エキシビション会場の倉庫のレールに自分自身を鎖で繋いで抗議した女性活動家もいました。
しかし、実際は日々、何万頭という牛、豚、羊など動物が食用のお肉として、恐怖心を与えられながら、残酷な方法で殺されている現実があります。なので、動物たちの体にペイントしたくらいでなぜ非難を呼ぶのかわかリマせん。
当初、食肉について考えるきっかけになってくれたらとやったことでした。しかし、このエキシビションはバンクシーに逮捕状が出されたことでオープニング3日後の21日にエキシビションが閉鎖されました。
当初は 7月18日から24日までの一週間、開催される予定でした。しかし、バンクシーが逮捕されかけたことで3日間に短縮されました。
(ステンシルペイントされた家畜の羊)

権力の象徴である警察官がスマイリーの顔をした「Flying Copper」

エキシビション会場では、Banksyの作品やグッズを購入していく人もいた。だが、多くの来場者はまだ、バンクシーがどこまで凄いアーティストか気づいている人は少なく、ただ過激なことをして注目を引くアーティスト、というふうにしか見られていなかったようだ。
ジム・フィッツパトリックの名作「Viva Che」をオマージュした作品。

ジム・フィッツパトリック
「Viva Che」をオマージュした作品
天井から吊るされた木材にステンシルペイントされた「Love Rat」

(バルビゾン派を思わせるような風景画に、、、
「バンクシーならでは」な作品)
聖母マリアがイエスに飲ませている哺乳瓶には毒が...「Toxic Mary (Double)」
エキシビション会場近くに描かれた「Happy Chopper」
地下鉄のポスターに描かれたバンクシーのネズミ
ジェイミー・オリバー(イギリスの家庭料理と言えばこの人)やBBCで番組キャスターを務めていたサラ・コックスなどのセレブ達も話題になっていたバンクシーに会いたいと会場まで足を運びましたが、誰一人としてバンクシーに会えた人はいませんでした。
当時バンクシーはまだ、一部の熱狂的なグラフィティアートファンにしか知られていませんでした。なので、ゲリラ的に開催された「Turf War」は伝説のエキシビションとなっています。