バンクシー「HMV」作品の意味と解説
この作品について知らなくても、あれ、この絵どこかで見たことあるかも?という方も多いかもしれません。 なぜなら、この「HMV」は日本にもある英国のレコードショップ「HMV」のロゴをオマージュした作品だからです。 バンクシー作品の中で犬がモチーフになる作品はほぼありません。なので、「HMV」は犬好きのバンクシー好きにとっては貴重な作品です。 HMVのロゴの元となった絵「His Master's Voice」 上の絵で蓄音機に耳を傾けるのはワンちゃんのニッパーです。ちなみにニッパーは1884年イギリス・ブリスト ...
Banksy(バンクシー)を象徴するスマイリーの作品「Have a Nice Day」「Flying Copper」の意味と解説
バンクシー作品を象徴するモチーフと言えば、サル、ネズミ、スープ缶がある。しかし、今回紹介するスマイリーの作品も忘れてはいけない。 バンクシーの過去の活動を見ると、ごく初期の頃からこのスマイリーの作品は存在している。 Have a nice Day 2003 まず紹介するのは「Have a nice Day」だ。この作品は2003年に、バンクシーが設立した伝説のギャラリー「POW」こと「Pictures on Walls」の設立時に発売された記念すべき作品だ。 言い方を変えれば、バンクシーのメジャーデビュー ...
バンクシー(Banksy)ネズミの作品の意味と解説「Love Rat」「Gangsta Rat」
2019年の1月、東京でバンクシーらしきネズミの作品が発見された。そして、小池百合子都知事がこの作品をツイートしたことで日本中にバンクシーの名前が拡がった。 東京のネズミの発見で、アートに興味のない人までもバンクシーの名前を知ることになった。 日本、海外を問わず「バンクシーといえば、ネズミ」という印象を持っている人も多い。実際、バンクシーはネズミをモチーフにした作品を活動初期の頃から数多く生み出している。 バンクシーはなぜネズミをモチーフに使うのか? バンクシーは自身の公式作品集「Wall and Pie ...
バンクシー「Flag」作品の意味と解説! 日本に関連する唯一の作品?
バンクシー作品の中で、唯一日本に関連するのがこの「Flag」だろう。 「Flag」には背景がシルバーのサインなし「Silver Flag」。そして、背景がゴールドのサイン入り「Gold Flag」の2種類がある。 サインなし「Silver Flag」は限定1000枚。そして、サイン入り「Gold Flag」が限定112枚。 他のサインなしの作品は多くても限定600枚。なので、サインなしの「Flag」は1000枚も発売されているので、他と比べて、400枚以上枚数が多い。 最も飾りやすい作品の1つ 作品の枚数 ...
バンクシー(Banksy)「Napalm」作品の意味と解説!
「Napalm=ナパーム」はバンクシー作品の中でも、最も政治色が強く、風刺が利いている作品かもしれない。 また「Napalm」には別名「Can't beat that feeling」というタイトルもある。 あなたはこの作品がベトナム戦争で有名な写真がベースになっていたのをご存知だろうか。 ナパーム弾から逃げる少女 この写真は1972年ベトナム戦争末期に撮られたAP通信のカメラマン「ニック・ウト」が撮影したものだ。 ナパーム弾で立ち上る黒煙を背に必死に逃げる子供たち。そして、ナパーム弾でやけどを負い、泣き ...
バンクシー作品「Choose Your Weapon」の意味と解説! キース・ヘリングのオマージュ。
作品を見たら分かる人も多いと思うが、バンクシー「Choose Your Weapon」はキース・ヘリングへのオマージュ作品だ。 ちなみに「キース・ヘリング」は80年代の米国を代表するグラフィティアーティストとして知られ、31歳の若さで亡くなったとこでも有名。 「Choose Your Weapon」では、キース・ヘリング作品を象徴するモチーフ「Barking Dog=吠える犬」が使われている。 最初に登場した「Choose Your Weapon」は壁画だった。 作品が最初に登場したのは2010年。場所は ...
Banksy(バンクシー)作品の意味と解説 「Laugh Now」
バンクシー作品を象徴するモチーフと言えばおサル... もしくは、チンパンジーだろう。ここで紹介する「Laugh Now」そのおさるの中でも人気TOP5に入る。 「Laugh Now」の元になったのは、2002年イギリス南部の港町「ブライトン」のナイトクラブ「The Ocean Rooms nightclub」にコミッション作品として依頼された下の画像の作品だ。 ちなみにこちらは、2017年にアムステルダムの「Moco Museuem」で展示されていた時のもの。 Ten Monkeys サイズは縦107cm ...
Banksy(バンクシー)「Love is in the Air」作品の意味と解説(愛は空中に)
バンクシーが好きでも、好きじゃなくても「Love is in the Air」は「この作品を1度は見たことがある」というくらい有名な作品だ。そして「Girl with Balloon」と並び、バンクシーを代表する作品の一つになっている。 まず、作品にはベースボールキャップを反対に被る暴徒... そして、バンダナで顔を隠している男が描かれている... 火炎瓶の代わりに花束を投げる様子が印象的だ。シンプルな描写なのに、インパクトが強烈なのはすごい。 この絵からどんなメッセージが読み取れるだろうか?一見すると、 ...
バンクシー(Banksy)を象徴するおサルの作品「Monkey Queen」の意味と解説
バンクシー作品を象徴するモチーフにはネズミ、スマイリー警官、スープ缶など沢山ある。もちろん、おサルのモチーフも忘れてはいけない。 この記事で紹介するのは、おサルをモチーフにした作品「Monkey Queen」だ。 「Monkey Queen」が最初に登場したのは2001年。バンクシーがジェイミー・リードと一緒に開催したエキシビション「Peace is tough」だ。 2001年 ジャイミー・リード x バンクシー のエキシビション「Peace is tough」 「Peace is tough」は200 ...
バンクシー(Banksy)「Bomb Hugger」作品の販売と解説
「Bomb Hugger」は初期のバンクシーを代表する作品の1つだ。作品には笑顔の少女と戦争を象徴する爆弾が対照的に描かれている。 そして、この作品は観るものに戦争に対する力強いメッセージを与える。ちなみに一般的に「Bomb Hugger」と呼ばれているが、POWは「Bomb Love」と呼ぶことも多い。 なぜ、溢れんばかりの笑顔の少女... そして、戦争や暴力を象徴する爆弾が一緒に描かれているのだろうか? 一体、この作品は何を意図しているのか考察していきたいと思う。 「Bomb Hugger」 作品の意 ...
バンクシー「Soup Can」作品の意味と解説
Banksy「Soup Can」はバンクシーを代表する作品の1つだ。そして、もちろん、ポップ・アートの巨匠「アンディ・ウォーホル」の名作「Campbell’s Soup Can」のオマージュ作品でもある。 2005年、バンクシーはニューヨークの美術館に侵入し、自身の作品を無断で展示。そして、その様子を後日、SNSで公開。ターゲットとなった美術館はメトロポリタン美術館。次にブルックリン美術館とアメリカ自然史博物館。最後にMOMAこと、ニューヨーク近代美術館。合計4つの美術館に作品を無断展示した。 最後のMO ...
バンクシー Banksy「Girl with Balloon」(風船と少女)作品解説
バンクシーの作品の中で最も有名なのが「Girl with Balloon」(風船と少女)だ。 邦題では「風船と少女」と呼ばれている。また、この作品は「Girl with Red Balloon」...「Girl and Balloon」とも呼ばれることもある。それだけ世界中のあちこちで注目され、人気も高い作品ということなのだろう。 こちらは、2分でまとめた「風船と少女」の動画だ。 オリジナルのGirl with Balloon(風船と少女)ははじめ、テムズ川沿いにスプレーペイントされた 「Girl wit ...
Banksy(バンクシー)の大型エキシビション(展覧会)が遂に日本でも開催!(2020年6月26日更新)
これまで日本でもバンクシーのエキシビション(展覧会)が開催されたことは何度かあったが、エキシビションと呼ぶには、規模的にちょっと物足りなかったかも知れない。 しかし、オリンピックイヤーでもある2020年(コロナの影響で1年延期されてしまったが)、日本で初めて大規模なバンクシー・エキシビションが開催されることになった。 個人的には「2019年1月の小池都知事のツイートで日本中で話題になったバンクシーのネズミがこの大規模エキシビションを日本で開催する後押しになったのではないか」と考えている..... さて、2 ...
バンクシーがNYCにペットショップをオープンしていた。さて、その中身は?
2008年10月、Banksy(バンクシー)はニューヨークのグリニッジ・ビレッジでペットショップを模したエキシビション「The Village Pet Store and Charcoal Grill」をオープンした。 入場料は無料。それほど広いスペースでは無いので、一度にペットショップへ入れる人数には限りがあったようだ。 「The Village Pet Store and Charcoal Grill」は、バンクシーにとってニューヨーク初となる公式エキシビションで、このエキシビションでは絵画やグラフィ ...
バンクシーって誰?展をプロがレビューしてみた。 バンクシー展で絶対に見るべき作品も同時に紹介!
国内2つ目になるバンクシー の大型エキシビション、「バンクシーって誰?(Who is Banksy?)」展が2021年8月21日、朝11時から始まった。 開催当日の朝、40分前にバンクシー展の会場に到着したが並んでいるお客さんはまだいなかった。 20〜30分前になると一気に行列ができて、開場45分後にはたくさんの来場者で賑わい、作品をじっくり見るためには並んでいる前後の人に気を遣いながらじゃないといけない状態になった。 以前「バンクシーって誰?」展を紹介する記事にも書いたが、ふだんバンクシー作品を仲介・販 ...
バンクシーが作ったDismaland(ディズマランド)は、世界の問題をあぶりだしたようなテーマパークだった.....
2015年、バンクシーはアート型テーマパークDismaland(ディズマランド)を開催。それは、夢の国「ディズニーランド」を真逆にひっくり返したようなテーマパークだった。期間は8月21日から9月27日までの約5週間。 ちなみに、DismalandはDismal(憂鬱な、陰気な)とLand(ランド、土地)を掛けた造語だ。さらに、Disneyland(ディズニーランド)をパロディー化し、皮肉ってもいるのだ。 ディズニーランドとディズマランド。この似て非なるテーマパークの開催地はバンクシーの故郷ブリストルから電 ...
バンクシー 14年ぶりの公式展「CUT & RUN」をグラスゴーで開催。この公式展のチケット購入方法や個展の詳細も解説!
2023年6月15日、バンクシーは自身の公式インスタに最新の個展の情報をアップ。 この投稿で、バンクシーは14年ぶりの公式展「CUT & RUN」の開催を発表。 まずは、実際の投稿がこちら。 この投稿をInstagramで見る Banksy(@banksy)がシェアした投稿 コメント欄には特に何も書かれていない。 が、唯一「Link in BIO=プロフィール欄にリンク」とだけ書かれている。 そのリンクを下の画像に貼ったので、画像をクリックすると、公式展のサイトに飛べる。 公式展 「CUT &am ...
バンクシー・ダズ・ニューヨーク(バンクシーがニューヨークを占拠した1ヶ月間のドキュメンタリー)
2013年10月1日、バンクシーはニューヨークの街全体を巻き込み、パフォーマンスを開始した。そのパフォーマンスというのは、10月1日から31日までの1ヶ月の間、ニューヨークのどこかに、毎日一つ、作品を投下していくというものだ。 作品投下の場所はあえて非公開。写真や動画を公式サイトへ投稿するだけ。 ニューヨーカー達は血まなこになって路上とインターネット上、双方からバンクシーが残した作品を探し回った。人の心理をうまくついている。 その一部始終を追ったのがNYCのテレビ局「HBO」が制作したドキュメンタリー「 ...
Banksy(バンクシー)が 2006年にLAで開催した大型エキシビション「Barely Legal」
2006年9月15日からの3日間、バンクシーはロサンゼルスにある大きな倉庫で自身アメリカ初となる大型エキシビション「Barely Legal」を開催しました。「Barely Legal」を日本語に訳すと、ギリギリ合法という意味です。 37歳のインド像 'Tai' Banksyはこのエキシビションで、赤に金色の花柄を全身にスプレーペイントしたインド象の「Tai」を展示しました。 生きた像にスプレーペイントをして展示したことで、動物愛護団体から激しい非難を浴び、物議を醸しましたが、エキシビションのタイトル「B ...
Banksy(バンクシー) 伝説のゲリラ エキシビション 'Turf War' 2003
2003年7月18日、バンクシーは事前の予告なしに 伝説のゲリラエキシビション 'Turf War'(ターフ・ウォー)を開催。開催場所はイースト・ロンドンのダルストン。当時、音楽やアート、ファッションを志す若者達に人気のあった街です。 会場となったのは、長年放置され続けてきた倉庫。当日まで、Banksy(バンクシー)のエキシビション会場の場所など詳細は伏せられたままでした。 BRANDALISM(ブランダリズム)とは? まず最初に「Branding」は家畜に焼印。そして「Vandalism」は破壊行為。こ ...
バンクシー展「天才か反逆者か」大阪をプロ目線でレビューしてみた
2020年10月9日、バンクシー展「天才か反逆者か」が大阪の南港ATCギャラリーにやって来たので初日、朝一で出かけてみた。横浜開催から約半年。 ちなみに僕自身、2016年にアムステルダムで開催されたバンクシー非公認のエキシビション、The Art of Banksyも観てきている。それと比べれば、日本の主催者もよく頑張っているとは思うが、展示された作品リストは見劣りした感が残る。だが、これはあくまで一個人の感想だ。 2021年8月21日から東京で始まる「バンクシーって誰?展」は、このThe Art of ...
バンクシー非公認にして、世界最大級のエキシビション『The Art of Banksy』がアムステルダムで開催(2017/1/8(日)で終了)
アムステルダムの中央駅から、歩くこと10分くらい(トラムでもOK!)Damrak(ダムラク)にあるBeurs van Berlage(ブールス・ファン・ベルラーヘ)という名前の、レンガ造りの広い大きな建物の中で「The Art of Banksy」は開かれています。←終了しました。 The Art of BANKSY アムステルダム 〜2017/01/08 開催中 終了しました オランダといえば、チューリップや風車、運河はもちろん、世界一の自転車先進国としても知られています。きちんと二車線に分けられた自転 ...
Banksy(バンクシー)の大型エキシビション(展覧会)が遂に日本でも開催!(2020年6月26日更新)
これまで日本でもバンクシーのエキシビション(展覧会)が開催されたことは何度かあったが、エキシビションと呼ぶには、規模的にちょっと物足りなかったかも知れない。 しかし、オリンピックイヤーでもある2020年(コロナの影響で1年延期されてしまったが)、日本で初めて大規模なバンクシー・エキシビションが開催されることになった。 個人的には「2019年1月の小池都知事のツイートで日本中で話題になったバンクシーのネズミがこの大規模エキシビションを日本で開催する後押しになったのではないか」と考えている..... さて、2 ...
Banksy (バンクシー) vs Bristol Museum (ブリストルミュージアム) 2009 最大7時間待ちのエキシビション
2009年夏、Banksy(バンクシー)は自身の故郷でもあるイギリス西部の都市ブリストルが運営する美術館「Bristol Museum(ブリストル美術館)」で、エキシビション「Banksy vs Bristol Museum」をゲリラ的に開催しました。 「ゲリラ的に」というのはエキシビションが開催されるまで、限られた関係者以外、バンクシーのエキシビションがブリストルで開催されることについて知らされていなかったからです。 バンクシーは「Bristol Museum=ブリストル美術館」を完全に占拠し、西洋絵画 ...
バンクシー・ダズ・ニューヨーク(バンクシーがニューヨークを占拠した1ヶ月間のドキュメンタリー)
2013年10月1日、バンクシーはニューヨークの街全体を巻き込み、パフォーマンスを開始した。そのパフォーマンスというのは、10月1日から31日までの1ヶ月の間、ニューヨークのどこかに、毎日一つ、作品を投下していくというものだ。 作品投下の場所はあえて非公開。写真や動画を公式サイトへ投稿するだけ。 ニューヨーカー達は血まなこになって路上とインターネット上、双方からバンクシーが残した作品を探し回った。人の心理をうまくついている。 その一部始終を追ったのがNYCのテレビ局「HBO」が制作したドキュメンタリー「 ...
バンクシー 14年ぶりの公式展「CUT & RUN」をグラスゴーで開催。この公式展のチケット購入方法や個展の詳細も解説!
2023年6月15日、バンクシーは自身の公式インスタに最新の個展の情報をアップ。 この投稿で、バンクシーは14年ぶりの公式展「CUT & RUN」の開催を発表。 まずは、実際の投稿がこちら。 この投稿をInstagramで見る Banksy(@banksy)がシェアした投稿 コメント欄には特に何も書かれていない。 が、唯一「Link in BIO=プロフィール欄にリンク」とだけ書かれている。 そのリンクを下の画像に貼ったので、画像をクリックすると、公式展のサイトに飛べる。 公式展 「CUT &am ...
バンクシーがNYCにペットショップをオープンしていた。さて、その中身は?
2008年10月、Banksy(バンクシー)はニューヨークのグリニッジ・ビレッジでペットショップを模したエキシビション「The Village Pet Store and Charcoal Grill」をオープンした。 入場料は無料。それほど広いスペースでは無いので、一度にペットショップへ入れる人数には限りがあったようだ。 「The Village Pet Store and Charcoal Grill」は、バンクシーにとってニューヨーク初となる公式エキシビションで、このエキシビションでは絵画やグラフィ ...
Banksy(バンクシー) 伝説のゲリラ エキシビション 'Turf War' 2003
2003年7月18日、バンクシーは事前の予告なしに 伝説のゲリラエキシビション 'Turf War'(ターフ・ウォー)を開催。開催場所はイースト・ロンドンのダルストン。当時、音楽やアート、ファッションを志す若者達に人気のあった街です。 会場となったのは、長年放置され続けてきた倉庫。当日まで、Banksy(バンクシー)のエキシビション会場の場所など詳細は伏せられたままでした。 BRANDALISM(ブランダリズム)とは? まず最初に「Branding」は家畜に焼印。そして「Vandalism」は破壊行為。こ ...
200匹の生きたネズミを展示したバンクシー・エキシビション「Crude Oils」2005
2005年10月12日から約2週間、Banksy(バンククシー)はロンドン・ノッティングヒルから歩いて5分ほどの場所に、大型エキシビションを開催した。 2003年に開催された伝説のゲリラ・エキシビション「Turf War」以来、2度目の大型エキシビションで、エキシビションの名前は「Crude Oils」。 過去の名作へのオマージュ・リメイク作品を中心に展示。「Turf War」の時と同じく事前に告知なく、ゲリラ的に開催された。 ここから「Crude Oils」に展示された他の作品の一部を紹介して行こう。 ...
バンクシー、LAで初のエキシビション Existencilismを単独で開催
落書き、嘘、そして悪戯の展覧会 2002年7月19日から8月18日にかけて、バンクシー(Banksy)はロサンゼルスの33⅓ Galleryで、彼のアメリカ初の個展「Existencilism(イグジステンシリズム)」を開催しました。このエキシビション(展示会)は、バンクシーがスティーブ・ラザリデス(当時の代理人)らと共にロンドンでギャラリー「Pictures on Walls(POW)」を立ち上げるより前のことで、ストリート・アーティストとしてのバンクシーを知る人も今に比べればまだほんの僅か、その人物像 ...
バンクシー (Banksy) 初監督映画作品「Exit Through The Gift Shop」
Mr.Brainwashというモンスターを生み出したのは Banksy(バンクシー)だ! 2010年に公開されたBanksy(バンクシー)による初監督映画作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(=Exit Through The Gift Shop)』 実は、小池都知事がツイートした事で話題になった、バンクシーが残していったのかもしれない東京のネズミもこの映画に登場します。下の動画では、23分11秒に東京のネズミとうりふたつのネズミが登場します。 あらすじ..... ビデオ撮影が趣味の男、ティエリー ...
Banksy (バンクシー) vs Bristol Museum (ブリストルミュージアム) 2009 最大7時間待ちのエキシビション
2009年夏、Banksy(バンクシー)は自身の故郷でもあるイギリス西部の都市ブリストルが運営する美術館「Bristol Museum(ブリストル美術館)」で、エキシビション「Banksy vs Bristol Museum」をゲリラ的に開催しました。 「ゲリラ的に」というのはエキシビションが開催されるまで、限られた関係者以外、バンクシーのエキシビションがブリストルで開催されることについて知らされていなかったからです。 バンクシーは「Bristol Museum=ブリストル美術館」を完全に占拠し、西洋絵画 ...
Banksy(バンクシー)が 2006年にLAで開催した大型エキシビション「Barely Legal」
2006年9月15日からの3日間、バンクシーはロサンゼルスにある大きな倉庫で自身アメリカ初となる大型エキシビション「Barely Legal」を開催しました。「Barely Legal」を日本語に訳すと、ギリギリ合法という意味です。 37歳のインド像 'Tai' Banksyはこのエキシビションで、赤に金色の花柄を全身にスプレーペイントしたインド象の「Tai」を展示しました。 生きた像にスプレーペイントをして展示したことで、動物愛護団体から激しい非難を浴び、物議を醸しましたが、エキシビションのタイトル「B ...
バンクシーが作ったDismaland(ディズマランド)は、世界の問題をあぶりだしたようなテーマパークだった.....
2015年、バンクシーはアート型テーマパークDismaland(ディズマランド)を開催。それは、夢の国「ディズニーランド」を真逆にひっくり返したようなテーマパークだった。期間は8月21日から9月27日までの約5週間。 ちなみに、DismalandはDismal(憂鬱な、陰気な)とLand(ランド、土地)を掛けた造語だ。さらに、Disneyland(ディズニーランド)をパロディー化し、皮肉ってもいるのだ。 ディズニーランドとディズマランド。この似て非なるテーマパークの開催地はバンクシーの故郷ブリストルから電 ...
バンクシー展 天才か反逆者か の1億円以上するBanksy作品
2019年12月から始まった日本初大型バンクシー展「バンクシー展 天才か反逆者か」はコロナ禍でも人気で、横浜、大阪と巡業し、2021年2月からは名古屋で開催中、2021年7月からは福岡で開催されることになっている。 僕も実際に大阪のバンクシー展に行ったが、会場はとにかく人が多いし、コロナで3密も気にしないといけないから、すべての作品をじっくり時間を掛けてみるのは難しいし、全作品を本気で観ようとするとヘトヘトになる。 なので、バンクシー展に行く前に「この作品をじっくり観たい!」という、観たい作品の目星を付け ...
バンクシーって誰?展をプロがレビューしてみた。 バンクシー展で絶対に見るべき作品も同時に紹介!
国内2つ目になるバンクシー の大型エキシビション、「バンクシーって誰?(Who is Banksy?)」展が2021年8月21日、朝11時から始まった。 開催当日の朝、40分前にバンクシー展の会場に到着したが並んでいるお客さんはまだいなかった。 20〜30分前になると一気に行列ができて、開場45分後にはたくさんの来場者で賑わい、作品をじっくり見るためには並んでいる前後の人に気を遣いながらじゃないといけない状態になった。 以前「バンクシーって誰?」展を紹介する記事にも書いたが、ふだんバンクシー作品を仲介・販 ...
Banksy(バンクシー)の大型エキシビション(展覧会)が遂に日本でも開催!(2020年6月26日更新)
これまで日本でもバンクシーのエキシビション(展覧会)が開催されたことは何度かあったが、エキシビションと呼ぶには、規模的にちょっと物足りなかったかも知れない。 しかし、オリンピックイヤーでもある2020年(コロナの影響で1年延期されてしまったが)、日本で初めて大規模なバンクシー・エキシビションが開催されることになった。 個人的には「2019年1月の小池都知事のツイートで日本中で話題になったバンクシーのネズミがこの大規模エキシビションを日本で開催する後押しになったのではないか」と考えている..... さて、2 ...
バンクシーって誰?展をプロがレビューしてみた。 バンクシー展で絶対に見るべき作品も同時に紹介!
国内2つ目になるバンクシー の大型エキシビション、「バンクシーって誰?(Who is Banksy?)」展が2021年8月21日、朝11時から始まった。 開催当日の朝、40分前にバンクシー展の会場に到着したが並んでいるお客さんはまだいなかった。 20〜30分前になると一気に行列ができて、開場45分後にはたくさんの来場者で賑わい、作品をじっくり見るためには並んでいる前後の人に気を遣いながらじゃないといけない状態になった。 以前「バンクシーって誰?」展を紹介する記事にも書いたが、ふだんバンクシー作品を仲介・販 ...
バンクシーって誰?展 が 東京で8/21(土)から開催
バンクシーって誰?展が2021年8月21日(土)から、東京天王洲 寺田倉庫G1ビルで開催されるが、この展覧会は日本国内において、二つ目の大規模なバンクシー 展となる。 先に開催された国内初の大型バンクシー 展「天才か反逆者か」(2020年3月から横浜 → 大阪 → 名古屋 → 福岡)の開催により日本にもバンクシー の名や作品、業績はこれまで特にアートに興味を持っていなかった人たちにも知れ渡って来ているが「バンクシーって誰?」展の開催によって益々、バンクシーの名が日本でも知られるようになるだろう。素直に嬉し ...
バンクシー展「天才か反逆者か」大阪をプロ目線でレビューしてみた
2020年10月9日、バンクシー展「天才か反逆者か」が大阪の南港ATCギャラリーにやって来たので初日、朝一で出かけてみた。横浜開催から約半年。 ちなみに僕自身、2016年にアムステルダムで開催されたバンクシー非公認のエキシビション、The Art of Banksyも観てきている。それと比べれば、日本の主催者もよく頑張っているとは思うが、展示された作品リストは見劣りした感が残る。だが、これはあくまで一個人の感想だ。 2021年8月21日から東京で始まる「バンクシーって誰?展」は、このThe Art of ...
バンクシー非公認にして、世界最大級のエキシビション『The Art of Banksy』がアムステルダムで開催(2017/1/8(日)で終了)
アムステルダムの中央駅から、歩くこと10分くらい(トラムでもOK!)Damrak(ダムラク)にあるBeurs van Berlage(ブールス・ファン・ベルラーヘ)という名前の、レンガ造りの広い大きな建物の中で「The Art of Banksy」は開かれています。←終了しました。 The Art of BANKSY アムステルダム 〜2017/01/08 開催中 終了しました オランダといえば、チューリップや風車、運河はもちろん、世界一の自転車先進国としても知られています。きちんと二車線に分けられた自転 ...
Banksy(バンクシー)の大型エキシビション(展覧会)が遂に日本でも開催!(2020年6月26日更新)
これまで日本でもバンクシーのエキシビション(展覧会)が開催されたことは何度かあったが、エキシビションと呼ぶには、規模的にちょっと物足りなかったかも知れない。 しかし、オリンピックイヤーでもある2020年(コロナの影響で1年延期されてしまったが)、日本で初めて大規模なバンクシー・エキシビションが開催されることになった。 個人的には「2019年1月の小池都知事のツイートで日本中で話題になったバンクシーのネズミがこの大規模エキシビションを日本で開催する後押しになったのではないか」と考えている..... さて、2 ...