2019年5月11日から水の都「ヴェネチア」で国際的な現代アートの祭典「ヴェネチア・ビエンナーレ」が開催された。またもやバンクシー がゲリラ的に放ったパフォーマンスが思い起こされるが…
知らないという方はこちらの記事をチェック!→ バンクシーがヴェネチア・ビエンナーレでパフォーマンス! もちろん、無許可で!
2019年11月、ヴェネチアが過去50年間で最悪の高潮に見舞われ、水没の危機にさらされていることが日本でも大きなニュースになっていた。
そんな中、2019年12月5日バンクシーは自身の公式インスタグラムでこんな投稿をアップ。
https://www.instagram.com/p/B5njLQ4HhoL/
今回の投稿にはバンクシーが今年(2019年)5月に残した「煙がもくもく出ている炎を掲げるライフ・ジャケットを着た難民の子供」の作品が水没しかけているところが写っている。
いつもの投稿と違い、メッセージ欄には敢えて何の言葉も残されていない。
ちなみに、今年5月に撮られた作品の様子がこちら。
バンクシーはこの作品で何を伝えようとしていたのか?
バンクシーはこの作品を残す前から、ヴェネチアで毎年問題になる高潮のことは知っていただろう。
そして、この作品(子供)が高潮になった時に、海に沈んでいくように見えるのを計算してこの作品を作ったはず。
この作品が「環境破壊はもう後戻りのできないところまで来ている」と伝えているのか、「これ以上、被害に遭う難民を増やさないでほしい」と難民問題を訴えているかは、観る者の解釈次第だが、
高潮のような自然現象までも計算に入れて作品を作ったバンクシーは素晴らしいアーティストだ。
今回の公式インスタグラムの投稿については、あまり大手メディアには取り上げられなかったが、このブログではなるべく小さなことでも取り上げて行こうと思う。
P.S. 今週の初め、バンクシーは自身の公式インスタグラムに最新作を投稿。えっ、バンクシーの最新作って何という方はこちら→バンクシー クリスマスにちなんだ最新作でホームレスをサンタに変える?