Banksy「Girl With Balloon」の オリジナル・キャンバス作品 が 落札直後に速攻、シュレッダーにかけれられるという喜劇といおうか、悲劇と呼ぶべきか、周囲も予想だにしない現実が起こりました!
もちろん、会場は一時、騒然!
その時の映像がこちら↓
それでは改めて、落ち着いてご紹介しましょう。
10月5日(金)の夜、英大手オークションハウス「サザビーズ・ロンドン」でオークションが開催されました。その中で、Banksy の「Girl with Balloon」がオークションに出品されたわけですが、
「Girl with Balloon」とは、女の子が今にも飛んで行きそうなハートの形をした風船に手を伸ばしている作品です。
イギリス国民が選ぶ「好きなアート作品」においても、堂々の1位に選ばれたり、人気、市場価格共に最も高い作品の1つです。
今回、出品されていた「Girl with Balloon」の作品詳細がこちら。
サイズ : 縦 101cm x 横 78cm x 奥行き18cm
制作年:2006年
技法:アクリル絵具、スプレーペイント
サイン : あり
エディション: 1/1 Original on Canvas
しかも、この額縁は Banksy 自らが選んで額装したものです。
落札価格は、日本円にして約1億5000万円!
「Girl with Balloon」がオークションに出て来たのがこの日、一番最後。
電話入札により、104,200ポンド、日本円にしておよそ1億5000万円で落札され、終わりを告げるハンマーが鳴り響いたすぐ直後、ジジジジッー。
中にリモートコントロールに反応するシュレッダーが仕込まれていたのでしょう。キャンバス作品を額装していると言われれば、誰も疑うはずもない、分厚く、豪華な額縁から、キャンバス作品がススルスル〜と惜しげも無く、物の見事に1億5,000万円がシュレッダーにのみ込まれていき、作品は半分が切断。
動画にも写っていますが、スタッフが慌てて作品を下げ、拍手を持って送られました....。
やってくれました、歴史上発!
Banksy (バンクシー) の痛快なパフォーマンス!
サザビーズのシニア・ダイレクター Alex Branczik は今回の出来事についてこう話しています。
「額縁の裏に何か仕掛けがしてあり、遠隔で操作すると、キャンバス作品がスルスルと下に落ちて来て、シュレッダーのような部分を通る仕掛けになっていたと思います。」
今まで、サザビーズの歴史の中で、落札された作品がオークション会場で、落札直後にズタズタにされるなんてことはただの一度もなく、
今回、サザビーズのオークション会場にいた人たちも、なかなか居合すことのない『世紀の一瞬』に立ち会えて光栄でしょう。
直後の落札主は、電話の受話器を持ってる男性みたいな表情になっていたか、「これこそ、イッテンモノ。しかも、パフォーマンス付きの何物にも代えがたい作品だ!」と喜んだのか、それはまだわかりません。
現在は、サザビーズと協議中とのこと。
Banksyが2005年に、ニューヨークのMOMA(Soup Can)やイギリスの大英博物館に無断で Banksy制作のオマージュ作品を展示した、前代未聞のパフォーマンスを超えるものは出てこないだろう、と勝手に残念に思ってましたが、間違いでした。
Banksyの生年月日などは公表されてはいませんが、おそらく、40代中盤くらい。これからどんなパフォーマンスが見られるのか、僕を含め世界中のファンのワクワクが止まりません。
このパフォーマンスの真相が明らかに!
「BANKSY アート史上初! サザビーズ, オークションで物議をかもした ‘GIRL WITH BALLOON’ のその後と一部始終」へ続く...