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バンクシー(Banksy)作品の意味と解説「Kate Moss」

現代アートを代表する作品の「マリリン・モンロー」。もちろん、この作品はポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルが生み出した作品だ。

説明の必要はないかもしれないが、バンクシーの「ケイトモス」は「マリリン・モンロー」へのオマージュ作品だ。

人気価値ともに唯一、「Girl with Balloon」に匹敵するのがこの「ケイト・モス」だろう。

250億円で落札された「マリリン・モンロー」

アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローといえば、2022年5月8日のクリスティーズ・ニューヨークに出品され、1.95億ドルで落札された「Shot Sage Blue Marilyn」記憶に新しい。日本円にすると、約250億円にもなる。

そして、この作品は20世紀のアーティストの作品としては、過去最高額という記録を持っている。

ウォーホルのマリリン、バンクシーのケイトモス。

アンディ・ウォーホルはマリリン・モンロー... そして、バンクシーはケイト・モスを描いている。

バンクシー「Kate Moss」ではマリリン・モンローの顔がイギリスを代表するトップモデル「ケイト・モス」の顔に入れ変わっている。

2005年スティーブ・ラザリデスのギャラリーから発売

2005年10月12日から約2週間、バンクシーは200匹の生きたネズミを展示したエキシビション「Crude Oils」を開催。このエキシビションでバンクシーは「Kate Moss」のオリジナル作品を発表。

上の画像の作品が、当時、実際に展示されたオリジナル作品だ。

「Crude Oils」の翌月の2005年11月、バンクシーの元代理人「スティーブ・ラザリデス」のギャラリーからシルクスクリーン作品「Kate Moss」が発売された。

ちなみに、スティーズ・ラザリデスは2008年に袂を分つまで、約11年バンクシーの代理人を務めた。彼はバンクシーを陰で支えた代表的な人物の1人だ。

まずは、上の画像の髪が金髪のケイトモス。これはメインエディション「Kate Moss Original Colourway」で、限定50枚の作品。

次に「バンクシー展 天才か反逆者か」にも展示されていた6種類のケイトモス。それぞれ、限定20枚のスペシャルエディションとして発売。20枚x6種類、全部で120枚のスペシャルエディションが存在する。

その他、背景やケイト・モスがすべてモノクロの限定12枚のArtist Proofバージョンも存在する。どのバージョンもサイズが縦 70cm x 横70cmの正方形の作品だ。

バンクシーとケイト・モスの逸話

2011年、ケイト・モスはザ・キルズの「ジャイミー・ヒンス」と結婚。

昔からケイト・モスはバンクシーが好きと話していた。そして、彼女がハネムーンで家を空けているときに、バンクシーがケイト・モスの自宅のバスルームに侵入。そして、ケイト・モスのために作った作品「ケイト・モス」を彼女のウェディングプレゼントとして置いて行ったそうだ。

しかし、バンクシーがどうやってケイトモスの自宅に入れたのか... そして、誰がバンクシーをケイト・モスの自宅に招き入れたのか...詳細はわかっていない。逆にミステリアスな方が、ファンの気持ちを盛り上げる。

2023年9月現在、バンクシー作品の過去最高落札額の作品は、約29億円で落札された「Love is in the Bin」だ。しかし、今後ケイト・モスがバンクシーからウェディングプレゼントとして手に入れた作品がオークションに出てきたら、過去最高額の記録を塗り替えるかもしれない。

その時はまたこの記事で紹介したい。

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